警察官の自転車盗難登録照合と銀行口座の開設
●警察官の自転車盗難登録照合確認
P:あのーすいません。ちょっと自転車の防犯強化にご協力お願いします。防犯登録の番号確認させてもらってもいいですか?
I:あ、いいですよ。
P:じゃあ、ちょっとすいません。(前輪の付け根辺りにある登録番号をかがみこんで読み上げる)『えー、デルタの22・・・』(無線機に向かって)
おお、Dをでるたって言ってると思いながら、自転車から降りると
P:あっ渡りますか?(横断歩道の前にいたので)
I:はい。
渡る。気のきく人だ。
P:今日はお仕事はお休みですか?
I:いや、まだ学生で、春休みです。
P:あ、学生さん!大人っぽいねー。大学生?
I:これからです。
P:へー、どこに行くの?
I:立教か早稲田です。まだ決まってません。早稲田が補欠なんです。(ちょっと言いたかった)
P:へー、いや、きっと受かってると思うよ。俺の勝手な思いだけど。無責任でごめんねー。(笑)
I:あ、ありがとうございます。///(照れた)
無線機から声がする。大体において聞き取れたためしがない。
P:あもう大丈夫です。ご協力ありがとうございます。
I:それじゃあ。
30歳くらいで体育会系だけど、全然うっとうしくなかったし、それでいて愛想がいいので、とてもいい人でした。
今日のこれが、はじめて警察官に話しかけられたことです。
●銀行口座の開設
最寄の銀行の案内所に行き、
I:すいません。
B:・・・
I:新規の口座を開きたいんですが・・・
B:あ、はい。ちょっとお待ちください・・・印鑑はお持ちですか?
I:はい。
B:何か身分を証明できるものは?
I:学生証と保険証があります。(この二つ必要なのは予想通り)
B:あ、学生証・・・。(用紙に書き込む)それでは、こちらへ。
I:はい。
立って書ける場所に移動する。
B:必要事項をご記入お願いします。まず・・・・(といろいろ説明してくれたのですが、思い出せません)書き終わりましたら、こちらの番号をお持ちになって、呼ばれるまでお待ちになってください。
I:はい、わかりました。
書き終わり待合室で本(『キャッチャー・イン・ザ・ライ』サリンジャー村上春樹訳)を読んでいると
B2:口座を新しくおつくりになられるんですか?
I:はい、そうです。
B2:でしたら、今とてもお得な「プラン」をご紹介させていただいているんですが、いかがですか?
I:どんなものですか。(「プラン」なんて胡散臭い・・・)
B2:お支払いのときにクレジットカードと暗証番号をお伝えいただくと―――お客様は成人してらっしゃいますか?
I:はい?(成人するなんて聞き慣れなかったので)
B2:成人はしていらっしゃいますか?
I:あ、いやしてないです。
B2:あっ、そうですか!すいません///・・・あのこれは実は成人してないと・・、つまり・・
I:未成年ではだめということですね。
B2:そうですね。///すいません。ではまた、成人していただいてから、ということで・・・
I:そうですね。
B2:せっかく本を読んでいる途中にお邪魔して申し訳ありません。///
I:いえいえ。だいじょぶです。気にしてません。
一人目は50代ぐらい、二人目は30代前半ぐらいでした。最初の人はちょっと耳が遠かったと思うな。はじめ無視されたから。でもまあ大体普通の人でした。
ちょっと落ち着いた態度でいるだけで、もう大人って世間では見なされる年なんだなぁと思いました。甘えて人にやってもらおうとするのはもう卒業で、これからはだんだん一人でやらなければいけないことが増えます。予行演習みたいなのができてよかったです。