世界は考え方でどうにでもなる

社内SEからジョブチェンジし、コンサルタント見習いです。「人間を科学する」ことに興味があります。

食と発達とコミュニケーションについて

食事と発達について何か関係はあるのだろうか。「A House is Not a Home」というワードは、私としてはとても思うところがあった。今では互いの生活が別々になり、一緒に食事をしないことが多い私の家では、放任というのか、あまり親とのつながりを感じないときがある。食卓を共にするというのは家庭にとって重要なことなのではないか。 授業で、家族そろって食事をすることで関係を修復しようとする事例の報告があったが、交流分析では、不登校児童がいる家庭に儀式として家族に挨拶したり共に過ごす時間を作ったりして改善していくという方法がある。また、授業で扱った食についてのさまざまな引用について、食と感情は深く結び付いていると考える。5章の幼児教育の現場観察より、母親に作ってもらった卵焼きについて話す幼児や、6章の「食べる」「育てる」にかかわる心理学の基礎よりイーゴが昔の母親に作ってもらった料理を回想しているシーンは、食によって感情が湧きあがっているのではないか。そう考えると食と発達は、関係していると思う。また、同じ釜の飯を食う、食卓を共にする、というのは食を通じてのコミュニケーションであるといえる。

 つまり理想としては、家族で共に食卓で食事をすることで、親子のコミュニケーションを図り、親を見て子は作法を学び、発達していくということであるように思う。