世界は考え方でどうにでもなる

社内SEからジョブチェンジし、コンサルタント見習いです。「人間を科学する」ことに興味があります。

「東南アジアバックパック世界遺産旅行」もうすぐ出発

 もうすぐ出発の日です。旅行に行くと決めてから3ヶ月くらい経ちました。

 

 最初は北京から南下してインドまで行こうと考えていたんですが、日程的に時間が足りないなと気付き、また、中国語が全くしゃべれないこと、PM2.5等の大気汚染があることを踏まえて、中国は行かないことにしました。なのでハノイからのスタートです。あと、バンコクも今、荒れているらしいので(確かなことは分からないのですが…安全第一で)多分行かないかもしれません。現地で情報を得られたら良いなと思っています。

 

結果、今予定しているのは、

台北(台湾で空港泊)→ハノイベトナム)→フエ→ホーチミンプノンペンカンボジア)→シェムリアップ→バークセー(ラオス)→ルアンパバーンチェンマイ(タイ)→コルカタ(インド)→ダージリン→デリー→アグラ→ニューデリー→日本

という感じです。

 

お金大丈夫かな…。笑

 

下調べした情報は、別の記事でまとめておきたいと思います。

それでは、

世界遺産ブームについて色々考えてみて、僕たちはどう行動すべきか。世界遺産とは

 最近世界遺産が流行っているようです。世界遺産を見に行って人は何しているんでしょうか。何を感じているんでしょうか。前々から疑問でしたが、観光地化して逆に被害が出るとか聞いたような気がします。心無い人がごみを捨てたり…傷つけたり持ち帰ったり。世界遺産をなんだと思ってるんでしょうか。

しかし、お前はどうなんだと聞かれたら、はっきり答えられません。貴重なんだからとかぐらい。僕自身も世界遺産に詳しくありませんでした。。

 

 僕は世界遺産は好きです。ただ、ブームに乗っかって好きなわけではないと自分では感じていますが、どこがどうということが分からずもやもやしています。好きなことは徹底して詳しくなりたいと思う性分なので、分からないというのは悔しいです。

だから、自分にとって世界遺産とはなんだと思うか、考えをまとめようと思います。個人的にですが、今のブームは間違っている気がしてなりません。

 

 

 

 世界遺産登録までの流れ

 

①条約締約国の推薦

 国内の世界遺産候補物件リストの中から、条件の整ったものを世界遺産委員会に推薦。何せ年2件までしか出せないらしいですからね、確実に登録できそうな物件を出さないと枠が無駄になっちゃいます。

 

②専門機関による調査

文化遺産は国際記念物遺跡会議(ICOMOS)、

自然遺産は国際自然保護連合(IUCN)が調査。

 

世界遺産委員会の審議、決定(年1回)

専門機関からの報告書をもとに世界遺産リストに登録するかどうかを決定します。

登録されるには、「世界遺産条約履行のための作業指針」で示されている登録基準((ⅰ)~(ⅹ))のいずれか一つ以上に合致するとともに、真正性(authenticity )や完全性(integrity)の条件を満たし、締約国の国内法によって、適切な保護管理体制が整えられていることが必要です。

(「世界遺産の登録基準」よりhttp://www.unesco.or.jp/isan/decides/

 

 

世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約 通称:世界遺産条約

(1975年12月17日発行、1992年9月30日日本について発行)

 

 世界遺産は、1960年代エジプト政府のアスワンダム建設によるナイル川流域にあったヌビア遺跡水没の危機から、移築して保存し救済しようというユネスコのキャンペーンから始まりました。そのとき、「人類共通の遺産」という世界遺産条約基本的な考え方が広がりました。

【目的】文化遺産及び自然遺産を人類全体のための世界の遺産として損傷、破壊等の脅威から保護し、保存するための国際的な協力及び援助の体制を確立することを目的とする。

【保護対象】記念工作物、建造物群、遺跡、自然の地域等で普遍的価値を有するもの(第1~3条)。有形の不動産が対象

【物件数】2013年11月現在で981件

文化遺産:759件、自然遺産:193件、複合遺産: 29件(締約国は190か国)

文化遺産…顕著な普遍的価値を持つ建築物や遺跡など

自然遺産…顕著な普遍的価値を持つ地形や生物多様性、景観美などを備える地域など

複合遺産…文化と自然の両方について、顕著な普遍的価値を兼ね備えるももの

世界遺産委員会】任期6年

5地域のバランスを配慮して選出された21か国(日本は2015年に任期終了)。毎年6~7月に会合し2014年はドーハ(カタール)で開催予定。

 

 

 

世界遺産ブームについて

 

 「世界遺産の普及啓発と教育」の調査によると、日本の世界遺産の話だが、

1.世界遺産登録による観光効果は、今まで著名な観光地ではなかった地方の中山地や島において顕著である。

2.すでに有名な観光地では、世界遺産登録の効果が現れず、観光客が減少している事例がある。

3.世界遺産登録により観光客が増加したが、その後減少している場合があり、登録効果の持続性の維持が課題である。

4.世界遺産登録後に観光客が減少したが、その後上昇した場合があり、その要因として、観光施策の効果などの世界遺産登録以外の要因が考えられる。

 

とある。つまり、注目されてなかったとこは急激に観光客が増えるし、元から有名なら変化なし、一過性のところもあり、宣伝で遺産登録関係なく増えるところもあると。

 しかし、グラフを見ると、全体的に近年増加しているように僕には見えました。やはり世界遺産は人気が出てきていると考えられます。そのグラフをこちらに貼れない(貼る技術がない)ので、(「世界遺産の普及啓発と教育p11~12」http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/refer/pdf/071201.pdf)から見てください。

 

 世界遺産の現状としては、もうすぐ1000件を超えるということから、登録の基準が厳しくなっているらしいです。顕著な普遍的価値と真正性の十分な説明が、求められるようになっています。真正性は、本物であることを意味します。建築物の歴史的芸術的価値が本物かどうかという意味です。また、世界遺産登録運動が多様化する中で、世界遺産の輝かしさだけに注目し、その価値が十分に周知されないという点も指摘されています。登録の目的が、経済効果だけになっていると思われます。

 そして、1990年代に入り、普遍的価値が十分に認知されないせいだろうか、ツーリズムによる景観破壊、生態系の切断などの被害を受ける世界遺産が増加したことがあると言われています。そのことから、ユネスコ世界遺産教育事業を1994年から開始しました。1992年の危機遺産の突出も、一因と考えられます。

 

 やっぱり、ブームは経済効果を狙ってテレビなどが取り上げたせいなんでしょうか。世界遺産を守るために、またブームで終わらせないために、教育機関で世界遺産の価値を教えるということがまず進められるべきだと思います。世界遺産に訪れる人々が、そこがいかに貴重であるか理解していれば、自然と振る舞いは良くなるでしょう。

 

 

世界遺産教育について

 さて、ではその世界遺産の教育とはどんなものでしょうか、ちょっと調べてみました。

 世界遺産教育は、

①それぞれの世界遺産について学習する世界遺産についての教育」

世界遺産を保存・継承する意義・方法を学習する世界遺産のための学習」

世界遺産を切り口に「環境」「国際理解」「平和」「人権」といった世界的諸問題を学習する世界遺産を通しての教育」

に分類されます。

 奈良では、地域学習→世界遺産学習→環境・国際理解・平和・人権教育→ESD(Education for sustainable development)*1と発展的に体系づけられていました。僕も、このような学習を通して、子どもが世界遺産の理解を深めていくのが望ましいと思います。

 

世界遺産は、そこで住民が生活している「生きている遺産」であることが多い。遺産の保存と、住民等の関係者の福利、世界遺産に関わる経済活動の3つの調和の上に成り立っているのです。

 

 

まず世界遺産を知ろう。少なくともなぜ世界遺産に登録されたかを知るべき

 ここまで、世界遺産の現状や教育を調べてきて、ひとつ分かりました。それは、今の世界遺産ブームは、観光事業による経済効果を狙ったもので、歴史的価値や普遍的価値の認知を広めることは二の次である、ということです。要するにビジネスに利用(踊ら)されちゃってるということでしょうか。そのため、価値を知らない人間が荒らしていく。

 これを改善するには、やっぱり「世界遺産について教育」することだと思います。

 でも難しいですよね、中学や高校でも修学旅行で京都とか行くと思うんですけど、よく理解できないから遊んで終わってしまったり。大人になってからようやく興味出てきたりします。そこは、今後の課題として、大人の人間が海外の遺産を見に行く場合は、その遺産について事前に学習しておいてほしいと思います。

 少なくともなぜ世界遺産に登録されたのかということを背景から知れば、普遍的価値というものが本当に理解できるんじゃないかと思います。僕はそのようにするつもりです、自分の楽しみのためにも。

 

*1…持続可能な開発のための教育(ESD)。持続可能な開発は、未来のニーズを損なわないように、現在のニーズに適合することを追求することとされ、また、ESDは、全ての人々が持続可能な未来の実現に必要な知識、技能、生活態度、価値観を身につけることができる教育・学習を意味します。

 

 

 

《参考》

世界遺産とは|公益社団法人日本ユネスコ協会連盟http://www.unesco.or.jp/isan/about/

世界遺産条約|外務省」http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/culture/kyoryoku/unesco/isan/world/isan_1.html

世界遺産の普及啓発と教育」http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/refer/pdf/071201.pdf

東京でインドビザ(観光)の取得~受け取りまで(2014年1月現在)

こんにちは。

 

名もなき学生です。学生であるのも残り数ヶ月だけど。

 

 今回は、インドの観光ビザ申請〜受け取りまで書こうと思います。なぜかって結構ややこしいのに、ネットにまとまった生の最新情報がなかったから、これから取得する人のために書いてお役に立てればと思ったからです。ちなみに、僕はバックパックで東南アジアからインドへ世界遺産を見て回る旅行をする予定で、航空券や入国日や宿等、何も決まっていない状態でした。

 

 

 全体の流れは、

①事前にオンライン申請の入力と印刷。

②インドビザセンターで申請し、お金(2,135円)を払い、領収書をもらう。

③ネットで進捗状況確認。

④手続きが終わってたら、領収書を持って受け取りに行く。

です。

 

 

 

 まず、①事前にオンライン申請の入力と印刷。

 

「インドビザ東京センターオンライン申請画面」http://www.indianvisaatjapan.co.jp/application_jp_online.html 

 2014年1月現在、オンラインで申請フォームを作らなければいけないようです。インドビザセンターには申請書はありません。あるのは窓口のみです。自宅のパソコンかネットカフェ等で入力しましょう。項目がすごく多くて大変ですが、僕は以下のpdfを参考にして入力しました。

 

「オンラインビザ申請見本と解説」

http://www.indianvisaatjapan.co.jp/pdf/sample_form_filling_online.pdf

無宗教なら、OTHERS-NA

本籍と住所が一緒か分からない人は、役所で確認した方が良いと思います。

・必須でない所は空白で問題ないです。

・入国日は、決まってなければだいたいで大丈夫でした。

・最後にインドでの宿泊先を入力する所があります。僕の場合はいつどこに泊まるか分からないので、expedia等で調べた適当なホテルの詳細を書いて提出しましたが、大丈夫でした。

参考:Expedia(http://www.expedia.co.jp/?rfrr=Head:Nav:Multi:Home)

 

 無事入力できたら、印刷する画面が出てくるので「print」とかそんな所を選択して印刷です。

 写真は規定が厳しく、5cm×5cmでなければ受け付けてもらえません。必ず5cm×5cmの写真を用意しましょう。写真を貼り付けたら、ビザセンターへ行きます。

 

 

 

②インドビザセンターで申請し、お金を払い、領収書をもらう。

 

「インドビザ東京センター(東京都文京区大塚3-5-4)」

http://www.indianvisaatjapan.co.jp/index_jp.html

 

 東京メトロ丸の内線茗荷谷駅から北にだいたい徒歩5分の所にあります。申請時間は月〜土、朝9時〜12時、月〜金13時半〜16時です。(参照http://www.indianvisaatjapan.co.jp/working_hours_jp_online.html

 

 国旗が掲げてあるのですぐ分かると思います。2014年1月、建物入ったら、2,3人いるだけでガラガラで並ばず窓口へ提出できました。しかし、すぐ不備があると呼ばれ(写真が小さかったのと、1カ所TOKYOがTO「YKO」になってました)、ビザセンターの脇に証明写真の機械があるというのと、茗荷谷駅前のネットカフェを教えられ、修正して再度持ってきてと言われました。

 センターで訂正する機能はないみたいなので、自分でよく確認することをお勧めします。

 写真を撮り、ネットカフェ30分(印刷代含め300円以内に収まったはず)利用し、ビザセンター行って無事提出できました。ネットカフェで英国人がインドビザの印刷に困ってて、僕にも聞かれたんですけど(勿論日本語で)、日本人のとは形式が違って分かりませんでした。ネイティブにもインドビザの申請は難しいみたいですね。

 そして観光ビザは2,135円払い(おつりは出ないから丁度持って行かなければならないとネットであったような気もしましたが、丁度でなくても払えば普通におつりくれました)、領収書を受け取ります。後日ビザ受け取りの際に必要なので無くさないようにしましょう。

 

 いつ受け取れるか聞いたら、4営業日後にできるということで、案外早くてびっくりしました。

 

 

 ③ネットで進捗状況確認。

 僕は暇がなくて、10日ぐらい経ってから受け取りに行ったので、ネットで確認しませんでした。なので、簡単に。

 調べる限り、領収書に書かれていることを、サイト(https://indianvisaonline.gov.in/visa/VisaEnquiry.jsp)の右下[Visa Status Enquiry]ボタンを押し、次の画面に表れるフォームに入力すればできているか分かるみたいです。

 under process→processedになったら受け取りに行けるらしいです。中には「processedになったけど、まだセンターに届いてないから明日来てね」と言われた人もいるらしいので、余裕を持って行くと良いと思います。

 

 

④手続きが終わってたら、領収書を持って受け取りに行く。

 

 ビザ受領時間は、17時〜17時半と領収書には書いてありました。また、領収書に窓口がどれかということも書いてあるので、そこの窓口にいきます。僕はBと書いてありました。

 17時20分ぐらいに行きましたが、窓口は誰も並んでませんでした。椅子に座って何やら待っている人が4,5人。僕は窓口Bにいき、領収書を出して1分も経ってなかったんじゃないかってぐらい、すぐ呼ばれました。それで、パスポートもらってないよう確認してくださいって言われて終わりでした。

 あっという間でした。扉を開けて外に出たとき、時計を見たら17時23分。3分かー

まあ、何にせよ無事手に入れられてよかったです。

 

 

 以上がインドビザ申請〜受け取りでした。

参考になれば幸いです。

教育ってなんだろうと考えよう

完全保存版!教育に関心があるなら必見のTED動画18選! | EdTech Media

 

 

これを見ました。日本語字幕あるからほとんど見ちゃった。

パトリック・アウアー「リーダーの教育」が特に感動したプレゼンでした。

「I am thinking now」

ジョブズの有名なスタンフォード大の卒業式のスピーチぐらい、ぐっと来ました。

考えることが、大事。パッションあふれるスピーチでした。

 

 

 自分は、皆が信念を持って突き進んでいる環境にいた方が合ってるんじゃないかって最近思います。

いや、俺はエリートだとか本当はできる奴なんだって言いたいんじゃなくて、今の日本のゆったりと楽しい雰囲気のままでいたら腐ってしまうんじゃないかなと。何かしたいと思っても、結局何もせずに終わってしまう気がします。

 

自分で自分を変えられない弱い意志だし、周囲に影響されやすいから、日本にいたら何もしない。行動しないと生きていけないぐらいの危機感がないと変われないと思います。

別に会社行って言われたことやって、たまに失敗して怒られて我慢すればまた元通りになって、ある程度給料振り込まれてーっていうサラリーマン人生が見えてる。30歳ぐらいで家庭もったりするのかもしれない。

 

だけど、そんなのつまらなすぎる!

絶対満足できない。

 

もっと見て回りたいし、体験したい。

世界の広さ、世界を知ることの面白さを知ってしまった。

 

行動しないと、だめだ。

だから、世界に飛び出して行きます。

 

東南アジア、いってきます。

 

 

教育全く関係なくなっちゃった。笑

リンク先のTEDで補完してください。

漫画「医龍 」の天才国立と凡人霧島の改革、伊集院の選択が人間としてあるべき姿勢ではないか

国立は才能を持っている天才だ。そして、霧島は才能がない人間だ。

 国立は、強くならねばならない、常に走り続けなければならないと考えている。20代で単身渡米しトップまで上り詰めた国立は、日本の大学病院でその姿勢を、競争原理を取り入れようとする。強制的に競争をさせるようにして、苦しんでいる患者のために、より多くの医者が救える技術を持てるように医療技術の底上げを図る。競争に負け、落ちこぼれた医者はその人自身が医者になるべきではなかったのだと切り捨てておしまい。そういう厳しい環境を作ろうとした。

 霧島は、弱くても良いじゃないかと、悩んだり、皆で傷をなめあって這いつくばって生きても良いじゃないかと言う。人間は本来弱い存在なんだからと。大多数の人間は大した才能もなく、何事も成せず人生を過ごす。それでいいじゃないか、何を無理に限界まで苦しい辛い思いをして生きなければならないのか。一部の天才だけ、頑張れる人だけ頑張って医療技術を高めてもらい、あとの人間は安定に安全にいこうと提案する。無駄にリスクをとることを回避し、医者も普通の人間としていることを求めている、と思う。

 互いにぶつかり合い発展を強要するものと、変化を恐れ現状維持しようとするもの。僕には、どちらの主張も、大きな流れが弱いものを飲み込もうとしているように見えた。

 そんな中、研修医の伊集院は、局外医でアウトサイダーの朝田の元を離れ、悩みながらも霧島に指導を願う。しかし、霧島の元で学びながらもこれでいいのかと不安や悩み、迷いはつきない。霧島の元では和を大事にしなければならない。手術中でもたとえ患者のためであっても相手の立場を考慮し、行動しなければならない。お互いに弱いもの同士なのだから、仲良くやっていこうという空気があると感じる。そんな雰囲気に伊集院は返って疲れてしまう。今まで自分のためだけにやってきたのに、相手のことも思いやって、というのは慣れていない。お互い何考えているか分からず、探り合うのも疲れるんだろう。伊集院自身も、人間関係に悩まされず技術の修得に集中できたら…とぼやいていたことがある。伊集院は朝田のチームで、難度の高い手術ばかりでストレスがかかり過ぎて、霧島の頑張らなくても良いじゃないかという姿勢に惹かれてしまった。しかし、霧島の元で学ぶうちに別のストレスがかかる。人間関係だ。霧島の回りの人間は、現状に満足してこれで良いと妥協してしまっている。技術の習得に熱心ではない。伊集院はその熱の差に違和感を覚える。そこで、伊集院は原点を振り返り、朝田のチームに戻る。

 

伊集院は霧島に最後に言う、「今の僕にとって、どこにいれば、患者のために全力で走れるかってことなんです。」

 

 そう、人はその時全力で走れる所にいるべきなんだ。医者であることを選択したなら、医者であるために、患者のためにそれぞれが自分の力を全力で尽くせる環境・尽くさなければならない環境にいるべきではないか。それを一人ひとり自分で考えて行動する。それは個人の技術の向上にもなるし、全体の質の向上にもなる。人の上に立つものは、誰がどこにいれば全力を尽くせるかを見極める目を持つ必要がある。そう思い通りにはいかないのが当たり前だろうけど。

 どこの誰であっても、成長したい、誰かの役に立ちたいと思っているなら、自分は誰のためならどこなら全力で走りたいと思うかということを、考えてみる必要があるんじゃないか。

 

僕自身、未だそういう情熱を傾けるものが分からないから本を読み、人に会い、旅に出て見つけようとしているわけだけど。

 

とりあえずは、今は内定もらった会社に情熱を向けたいと思っている。同期が、テキトーで良いや〜という人達であったとしても、自分のことだけを考える。